ポケットシリコンストロー 〜 企画から製品化までのストーリー 〜
ハシーアイテムの中でも多彩な種類を誇る『ポケットシリコンストロー』。2019年9月に発売を開始し、今やヒット商品となった本商品ですが、どのような経緯で開発されたのでしょうか。開発の裏側を企画部の商品担当者にインタビューしました。
ー 編集者:こんにちは。本日のインタビュー、よろしくお願いします!
担当者:お願いします。
ー まずは商品について簡単に説明をお願いします。
シリコーン素材を使ったストローなので、畳んで持ち運べて、煮沸消毒もでき、ブラシもついてることから衛生的に保てるというのがウリの商品です。
ー ありがとうございます。ではどんなきっかけで開発が始まったのでしょうか?
2019年くらいにちょうど世界的に海洋プラスチックが問題になっていて、世界でプラスチックのストローを禁止する取り組みが動き出したときだったんですよね。
タピオカはどうすんだみたいな話はあったんですけど(笑)
日本は遅かったんですけどそういう流れもあって。そのときちょうどハウススパイスケースをはじめとした安全性の高いシリコーン製の雑貨を製造していたんですよ。そこら辺もあって、じゃあうちもその流れに乗って商品開発してみようってのがきっかけでしたね。
中国とかでもシリコーンのストローを作っている工場はあったんですけど、すごい雑で、棒をスパーンと切っただけだからエッジ(角)があったり、肉厚だったり。でもちゃんと作るんだったら質の高い方がいいってことで型を起こしたんですよね。角度は典型的なストローなんですが、径とか厚みとかをいろいろ調べて、アイスコーヒーとかのカップに入る高さで長さを決めたり、先端を丸くしたりと考えて作っています。
ー 細かなところまで考えられているんですね。ということは開発中、ストローを使ってたくさん試飲したんですか?
しました!ものによってはストローがギュッてなったり(笑)
あと独特な飲み感だから正直慣れなかった…。モニョモニョしているし。
慣れなくない?(笑)
ー 慣れないですね(笑)
なんかスーって入ってこないんだよね。なんかジュブォー、ジュブォーみたいな感じの。吸うときに摩擦を感じるというか。変な音しない?(笑)
ー しますね(笑)ちなみにこの特徴を活かせる、おすすめの飲み物はありますか?
とろみがあるやつとかはいいかもしれませんね。シリコーンの弾力もありつつ。あくまで個人の意見ですけど。
ー 甘さが増しそうですよね。話は戻りますが、最初からキャラクター展開を視野に開発が進んでいたのでしょうか?
キャラクターが一番最初で、キャラクターがあまり好きじゃない方向けにオリジナルを作りましたね。
ー キャラクターがメインだったんですね。そのキャラクターが印刷されているケースなんですが、AirPodsのケースに似ていると思うのですが、この形になった経緯はなんでしょうか?
もともとAirPodsは見ていなくて、海外のお薬ケースとかデンタルフロスのケースとかを参考にしていましたね。AirPodsを真似しているわけではないんですけど、四角いやつを丸くしていった結果、似た…って感じですかね。
ー そうだったんですね。開発の段階で難しかったことはなんでしょうか?
ストローの成形ですかね。ロング版も作ったりはしたんですけど、柔らかいからグニャグニャ曲がっちゃって氷とかをかき回せない、マドラー代わりだとちょっと難しいんですよ。
ー この長さは重要なんですね。試行錯誤されて生まれた『ポケットシリコンストロー』ですが、発売後の反響はどうでしたか?
反響としては、サンリオキャラクターがとにかく売れました。それでファンからはありがとうございますと言われることはありました。
ただ、日本ではエコストローとして金属製のストローとかはあったんですが、そんなに普及していなかったんですよね。今でもあまり見かけない。
結局このときインバウンドで、日本に来た外国の人が買いまくって、サンリオショップの売上トップ10にシリコンストローが入ったという経緯もあるんですよね。
ー 確かにあまり見かけないですね。これから日本でも普及していくといいですね。最後になりますが、シリコンストローのアピールをお願いします。
今したんだけどな(笑)
日本のカフェもストローレスで、紙ストローとかもあるんですけど、ぐしゃぐしゃになっちゃったりするんで、小さく畳めて、ケースに入れて持ち運びができるってところが一番じゃないですかね。これに慣れちゃえばどこ行っても変わらないですし。
あとは持ってたらかなり目立つとも思います。キャラクターものが多いので、好きな人にはおすすめです!
ー 商品のストーリーがよくわかりました。ありがとうございました!
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